9/18 タンパク質の天使

 

MS:4-6(2h)
PN:12(10m)/()
76.7kg(-6.3)
6:プロテイン
12:プロテイン
22:からあげ ハイボール さしみ 牛肉

 
貧困、戦争、ウイルス、違法ドラッグの蔓延…
20xx年、世界の規律は崩壊し、今日1日の命の保証もない、絶望な日常が全世界を襲っていた。
東南アジアの某国、町外れの集落に、ネルソンという男が住んでいた。彼もまた、この絶望を憂う1人の人間だった。
「ああ、神様、あなたはどうしてこの世を救ってくれないのですか。最愛の妻も、娘も流行り病にかかって死んでしまった。こんな田舎には町医者すらいない。6キロあるけば町があるが、そこはもっと最悪だ。住居の窓ガラスは割られ、略奪。弱肉強食。無法地帯だ。これから僕はどうすればいい、どう生きていけばいいのいうのだ。」
ネルソン自死を考えた。
思い出の小さな湖。そこで、妻と娘を想いながら、この人生に幕を閉じよう。
夜、少し肌寒い。風が木々を揺らして、水面には銀色の月が踊る。ああ。どうしてこんなにも美しいのだ。この世はあれほど荒れ狂っているというのに。
ネルソンは湖のほとりで、1人座り込んだ。人生を3分で振り返り、そして湖に、足を踏み入れた。その時。
「パラパラパラン」
なんて心地のいい音だろう。ハープだろうか。
湖の一帯は、眩い緑色の光で包まれた。優しく包み込んでくれるような、眩い光だ。
その光の先に、宙に浮かぶ人らしき影。徐々に近づいてくる。
その人は、「人」というのも正しいのかはわからない。大きな白い翼を体に宿し、ハープを奏で、優しい笑みをネルソンへ向けている。
「あなたは一体…」
彼女の目は、光と同じく優しい緑色をしていた。その目をゆっくりとネルソンへ向けて、さらに優しく笑みをうかべる。
「わたしは神の使い、いうなれば、天使です」
「…天使..様…」
「ふふ..そのようにかしこまることはありません。辛かったでしょう、もう大丈夫。あなたの苦しみを解き放って差し上げましょう」
ネルソンの目からは大粒の涙がこぼれた。この感情はなんなのだ。すべてが肯定された気がする。今までの苦しみが、全てからだから抜けていく。
「あなたが強く望むものを強く心に、念じてください。そして、わたしにお教え下さい」
「タンパク質です」
「え?」
「タンパク質。」
「ん?」
「タンパク質は、とても重要な栄養素で、爪や肌や髪に筋肉の元となります。ところが現代人は不足しがち。みんな軽視してるけど、必要量をとっていかないと代謝もさがるし老けるしロクなことがありません。私は、タンパク質がほしい。」
「あの、なくなった奥さんと娘さんは?」
「人間も、いうなれば巨大なタンパク質です。妻と娘を求めるということは、タンパク質を求めるということと同義になります。」
「そうなんだ…」
「はい、具体的にはホエイプロテイン。植物性のものはダイエット目的、動物性は筋肥大にむいています。私はホエイプロテインがほしい。概要欄にリンクをのせておいたので、そこから買ってくれたらいまなら初回キャンペーンやってます。」
「概要欄に?」
「概要欄に。」